SESの商流飛ばしは実際に起きる|発注する側のSES経営者が見た、成立する2つの条件

商流飛ばしは実際に起きる持ちかけるのは発注側 フリーランス

商流飛ばしは実際に起きる。ただし筆者は発注する側で、自社も浅い位置にはいない

商流飛ばしは、噂ではなく実際に起きます。ただし、この記事は商流飛ばしを勧める記事ではありません。契約書に禁止条項があることもまれにあるため、実行を促すことはしません。

商流飛ばしとは、商流(案件が発注元から要員に届くまでの会社のつながり)の途中にある会社を抜いて取引することです。

筆者はJavaに特化したSES企業を経営しており、案件を発注してマージンを取る側です。同時に、フリーランスエンジニアとしても稼働しています。この記事は、発注する側の立場から書いています。そして商流飛ばしを持ちかけるのは発注側です。

自社も浅い位置にはいません。2026年10月取得の運営者本人の記録より、エンド直や1次受けはほぼ無理で、自社は基本的に2次受け・3次受けになります。

理由は、エンドの多くが取引先に最低資本金1億円といった条件を課すためです。設立したばかりの会社は、この条件の手前で弾かれます。詳しくはSESの一次請けはほぼ無理だった記事に書いています。なお、この条件が与信基準として聞いた話か文書で見たものかは、記録に残していません。

商流飛ばしについては、件数や頻度を記録に残していません。そのため、この記事では数字を出しません。

成立する条件は2つ。深い位置にいる優秀な人材と、信頼関係

2026年10月取得の運営者本人の記録より、商流飛ばしが成立する条件として挙げられたのは次の2つです。

条件 記録の内容 未確認の点
1 優秀な人材が4次・5次受けにいた場合 「優秀」の具体的な中身
2 信頼関係などができている場合 誰と誰の間の、どんな関係か

4次・5次受けとは、発注元から数えて4社目・5社目の位置で受けている状態です。

この2つが揃えば、飛ばしは「全然ありえる」と筆者は記録しています。

「優秀」の中身は、この記事の一次情報には含まれていません。筆者が面談で何を見ていたかは、SESの面談で落ちる理由の記事に書いています。ただし、それは商流飛ばしの条件を説明したものではありません。

信頼関係についても、一次情報では誰と誰の間の関係か特定できません。ここでは、これ以上は書きません。

逆から読むと、4次・5次にいるだけでは声はかからない(筆者の判断)

ここからは、記録された事実ではなく筆者の判断です。

2つの条件を逆から読むと、深い位置にいること自体は飛ばしの理由になりません。条件の1つ目は「優秀な人材が」深い位置にいることです。深さだけでは条件を満たしません。

筆者の判断では、声がかかるのは、その深さにいる理由を説明できない人だと考えています。

商流の深さが要員の手取りにどう響くかは、エンジニアの単価が手取りになる割合の記事と、商流マージン計算機で確認できます。この記事では、具体的な割合は出しません。

自社に都合の悪い点も書きます。「商流が浅い会社を選べ」という助言は、営業力や姿勢よりも、会社の規模の問題である部分が大きいと筆者は考えています。筆者の会社も、その商流の深さの構造の一部です。

持ちかけるのは発注側。契約書の禁止条項は、特にないがまれにある

2026年10月取得の運営者本人の記録より、次の2点です。

  • 持ちかけるのは発注側です。要員の側から申し出て始まる形ではありませんでした。
  • 契約書の禁止条項は、特にありません。ただし、まれにあります。

この2点は、読者の側から見ると立場が弱いことを意味します。声がかかるかどうかは発注側が決めます。要員の側から動かせる話ではありません。ここは筆者の判断です。

そして禁止条項が「まれにある」なら、確かめる方法は一つしかありません。自分の契約書を読むことです。禁止条項の有無は契約ごとに違います。

分かっていないこと:頻度と、禁止条項がある割合

2026年10月取得の運営者本人の記録より、次の点は未確認です。記録に残していない点なので、断定はしません。

  • 禁止条項が「まれにある」とは、どのくらいの割合か
  • 禁止条項があった契約を、どう処理したか
  • どのくらいの頻度で商流飛ばしが起きるか
  • 発注側として、自社の下に何次まで許容しているか(何社入れるか)

法的な評価も、この記事ではしません。

読者に勧めるのは、自分の契約書を確認することだけです。契約書で確認しておいてよかった条項はこちらの記事に、商流制限の条件はこちらの記事にまとめています。

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