freee会計を5年使っても確定申告に毎年1ヶ月かかる理由

freee会計を5年使った実感を示すアイキャッチ 会計・確定申告

この記事の要点

  • freee会計を有料プランで5年目、確定申告は2回以上提出しています。
  • それでも毎年3月に1ヶ月かかっています。原因はソフトではなく、1年分の記帳を溜めていることです。
  • 銀行口座とクレジットカードの連携は5年間トラブルがありません。
  • 仕訳の自動提案は、あからさまに違うものだけ手で直す運用で回っています。
  • スマホアプリはほぼ操作できません。画面が細かすぎて実質PCが必要です。

会計ソフトの記事を読むと、「確定申告が数時間で終わる」という話をよく見かけます。この記事はその逆の記録です。

筆者はfreee会計の有料プランを5年目まで使い続けています。それでも毎年3月は、確定申告のためにほぼ1ヶ月を使っています。

先に結論を書きます。原因はソフトではありません。記帳を1年分溜めているからです。この記事では、5年払い続けている一利用者として、何に時間がかかっていて、何は問題なかったのかを分けて書きます。

5年目・有料プランでも、確定申告に毎年3月まるごと1ヶ月使っている

まず、確認できている事実を並べます。以下はすべて、2026年9月22日に運営者本人(筆者)へ聞き取った内容です。物証ではなく記憶に基づくため、あいまいな項目は「未確認」と明記しています。

項目 内容
サービス freee会計
使用年数 5年目
契約形態 有料プラン(月額払い)
確定申告の提出回数 2回以上(複数年分を提出済み)
確定申告にかけている期間 毎年3月に1ヶ月
正確な月額・プラン名 未確認。記憶では月額1,000円未満のプラン

(出典:2026年9月22日の運営者本人への聞き取り)

5年目です。有料プランです。口座連携もしています。それでも3月は1ヶ月かかっています。

ここで誤解されやすい点を、先に潰しておきます。freeeの処理が遅いという事実は、一度も確認していません。画面の読み込みが遅くて待たされた、といった記録はありません。時間がかかっているのは別の理由です。

もう一点、この記事で書けないことがあります。「1ヶ月」のうち、実際にPCの前に座っていた時間が何時間だったかは記録していません。1ヶ月ずっと作業していたわけではなく、他の仕事と並行しながら3月を使い切っている、という意味です。時間数を出せないため、本記事では触れません。

月額も断定できません。本人の記憶では月額1,000円未満のプランですが、請求画面を確認したわけではありません。プラン名も特定できていないため書きません。

時間がかかっているのはソフトではなく、溜め込みという運用

売上別に社会保険料と税金を比較した折れ線グラフ
参考:個人事業主の負担の内訳。詳しくは税金シミュレーターで試算できます。

原因は単純です。日々の記帳を溜めていて、3月に一気に処理しているからです(2026年9月22日の聞き取り)。

記帳とは、いつ・何に・いくら使ったかを1件ずつ帳簿に記録する作業です。会計ソフトを使う場合、連携した口座やカードの明細に対して「これは消耗品費」「これは通信費」と勘定科目を割り当てていく作業にあたります。

この作業は、明細を1件ずつ確認して科目を決めていく形になります。1件あたりの所要時間は記録していないため書けません。ただし1年分をまとめると、件数がそのまま積み上がります。3月にやっているのは、この積み上がった分の消化です。

そして、この運用を5年間続けています。1年目だけの話ではありません。「来年は月次でやろう」と思いながら、5年目の現在まで同じ3月を繰り返しています。なお、確定申告の提出回数として確認できているのは2回以上という範囲です。

ここから言えることは1つだけです。

ツールを入れても、月次で回さなければ時間は減りません。

逆の断定もしません。「記帳を溜めるのをやめれば何時間で終わる」という検証はしていません。月次運用に切り替えた年が存在しないため、比較できる数字がないのです。減るはずだと推測はできますが、それは実測ではないので書きません。

つまりこの記事は、「freeeは遅い」という話でも「freeeなら速い」という話でもありません。溜めた分は、ソフトが速くても自分で消化するしかなかったという運用の記録です。

銀行口座とクレジットカードの連携は、5年間トラブルなし

正直な良い点も書きます。連携は5年間、問題が起きていません。

確認できたこと 結果
銀行口座の連携 連携済み
クレジットカードの連携 連携済み
同期の失敗 5年間で経験なし
「対応していない金融機関だった」という事態 5年間で経験なし
連携している金融機関の具体名 未確認のため記載しない

(出典:2026年9月22日の運営者本人への聞き取り)

口座連携とは、銀行やカード会社の明細を会計ソフトに自動で取り込む機能です。この機能は、提供側の都合で止まることがあります。金融機関側の仕様変更で同期できなくなる、そもそも対応リストに自分の銀行がない、といった話です。導入前に不安になる部分でもあります。

筆者の環境では、5年間それが起きていません。これは1年使った感想では言えないことなので、書いておく価値があると考えました。

ただし限界があります。どの金融機関を連携しているかは確認できていません。ですから「あなたの銀行でも大丈夫です」とは言えません。言えるのは、筆者が使っている組み合わせでは5年間止まらなかった、という範囲までです。

もう1つ、重要な注意点です。連携が安定していても、3月の作業量は減りませんでした。明細が自動で入ってきても、それを1件ずつ確認して勘定科目を確定させる作業は残ります。自動取り込みは、記帳を溜めることの解決策にはなりませんでした。

仕訳の自動提案は「あからさまに違うものだけ直す」で回っている

freee会計には、取り込んだ明細に対して勘定科目を提案してくれる機能があります。仕訳の自動提案です。仕訳とは、1件の取引をどの科目で記録するかを決めることを指します。

筆者はこれを使っています。運用は次のとおりです。

  • 提案された科目をそのまま使うのが基本
  • 明らかに違うものだけ、手で直す
  • 全件を一から見直すことはしていない
  • 全件をそのまま丸のみにもしていない

(出典:2026年9月22日の運営者本人への聞き取り)

この「あからさまに違うものだけ直す」という運用で、5年間、提出まで到達しています。

ここで数値を期待される方がいると思います。提案の精度が何パーセントか、何件に1件直しているか。記録していないため、出せません。「体感で8割合っている」といった書き方もしません。体感の数字は、根拠のない数字と同じだと考えています。

書けるのは、運用の形だけです。100%任せてもいないし、全部直してもいない。その中間で回している、という実態です。

スマホアプリはほぼ操作できない。実質PCが必要だった

確認できた不満点です。ここは省略しません。

本人申告(2026年9月22日)では、スマホアプリではほぼ操作できません。理由は、スマホの画面だと内容が細かすぎるためです。

結果として、記帳は実質PCでの作業になっています。移動中や待ち時間に少しずつ片付ける、という運用は成立していません。

この項目には、書けない部分があります。

  • どの画面が細かすぎるのか、どの機能が操作しづらいのかは聞き取れていません。そのため本記事では特定しません
  • アプリの機能一覧やバージョンも確認していません

もう1つ、慎重に書きたい点があります。スマホで消化できないことと、記帳を溜めていることは、つながっていそうに見えます。スキマ時間に処理できないなら、溜まりやすいはずだ、という推測です。

ただし本人が「スマホで使えないから溜まった」と述べたわけではありません。ですから因果関係としては断定しません。確認できているのは2つの事実だけです。スマホでの作業が成立していないこと。そして記帳が溜まっていること。この2つが並んで存在している、というところまでです。

導入を検討している方にとって実用的なのは、ここです。会計ソフトを入れる前に、PCに向かう時間を確保できるかを考えておく必要があります。スマホで完結する前提で計画を立てると、筆者と同じ形になる可能性があります。

2026年9月23日 追記:ここで書いているのは日々の記帳についてです。その後わかったこととして、確定申告の手続き自体は、スマホだけで完結できました。毎日の仕訳入力はPCでないと厳しい一方、年に一度の申告手続きはスマホで済みます。この2つは分けて考えてください。

5年間乗り換えていない、という事実の意味と、この記事で比較できないこと

ここまで不満点も書きましたが、事実として、有料プランを5年継続しています。他社の会計ソフトに乗り換えていません。

月額を払い続けているという行動は、それ自体が1つの評価だと考えています。乗り換えを検討するほどの決定的な不満は、5年間で発生していません。

一方で、この記事にははっきりした限界があります。整理します。

この記事で書けること この記事で書けないこと
5年間の連携トラブルがゼロだったこと 他社ソフトとの比較・優劣の判断(他社を使っていないため)
自動提案を「違うものだけ直す」運用で回していること 自動提案の精度や修正割合の数値(記録していないため)
スマホアプリでほぼ操作できなかったこと どの画面・機能が問題かの詳細(聞き取れていないため)
毎年3月に1ヶ月かけていること 1ヶ月のうちの実作業時間(記録していないため)
月額1,000円未満のプランであるという記憶 正確な月額とプラン名(未確認のため)
確定申告を2回以上提出済みであること e-Taxで提出したか、印刷して提出したか(未確認のため)

(出典:2026年9月22日の運営者本人への聞き取り)

特に強調したいのは1行目です。この記事を書いた時点では、他社の会計ソフトを一切使っていませんでした。ですから「freeeが一番です」とも「他社のほうがいいです」とも書けません。比較していないものを比較したように書くのは、読者にとって害だと考えています。

【2026年10月 追記】この記事の公開後、やよいの青色申告 オンラインを実際に申し込んで操作しました。freeeを5年使った状態で別のソフトを初見で触るとどう感じるかを、別記事に分けて書いています。ただし弥生は初回の操作だけで、口座連携やスマホでの確定申告までは試していません。本記事の5年分の記録と同じ重みでは比べられない、という前提で読んでください。

freee会計を5年使っている人間が、やよいの青色申告を初めて触った記録

この記事は、5年払い続けている一利用者の運用記録です。ソフトそのものの評価記事ではありません。

これから会計ソフトを入れる人が、先に決めておくべき1つのこと

導入前に決めておくべきことは、ソフト選びより手前にあります。

いつ記帳するかを先に決めることです。

根拠は、この記事で書いてきた事実の組み合わせです。

  • 5年目の有料ユーザーでも、月次で回していなければ3月に1ヶ月かかっている
  • 口座・カード連携が5年間安定していても、その時間は短くならなかった
  • スマホでの消化が難しいため、PCに向かう時間が必要になる

(出典:2026年9月22日の運営者本人への聞き取り)

ソフトを比較する時間より、「毎月何日に記帳するか」を決めてカレンダーに入れる時間のほうが、結果に効く可能性があります。少なくとも筆者は、それをしなかった5年分の記録を持っています。

なお、記帳より前の段階、つまり開業届の提出についても実体験を残しています。こちらはfreeeの開業届作成機能を使った記録です。入力よりも、何を書くべきか調べるほうに時間がかかった記録です。

freeeで開業届を出したら、入力は数分でも調べ物で数日かかった

開業 → 記帳 → 確定申告の順で読むと、準備の全体像がつかみやすいと思います。

最後に一度だけ繰り返します。この記事の数値はすべて、2026年9月22日時点の運営者本人への聞き取りによるものです。記憶に基づく部分があり、月額・プラン名・提出方法・金融機関名は未確認です。断定できるのは、5年目の有料ユーザーが毎年3月に1ヶ月使っている、という一点だけです。

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