この記事の要点
- 面談で見ていたのは技術力ではなく、面談前の準備と面談中の受け答えだった
- 調べれば分かることを調べてきているか/応募先を調べているか/質問に適切に答えているか
- 自社はJava特化だが、Java未経験でも採用した。経験言語の不一致は落選の決定的な理由ではなかった
筆者はSES面談で「落とす側」にいた:読者とは立場が逆です
この記事を書いているのは、SES企業の経営者です。筆者は2018年1月に会社を設立し、募集媒体のWantedlyを通じて、フリーランスと正社員の面談を自分で行ってきました。
SESは、システムエンジニアリングサービスの略です。エンジニアが自社に所属したまま、取引先企業の開発プロジェクトに技術者として参加する業態を指します。
この記事の読者は、面談を受ける側だと思います。受ける側からは、落ちた理由は見えにくいものです。一方、筆者は面談する側でした。採用側の記録だからこそ書ける内容があると考え、ここで公開します。
出典は、運営者本人の記録(2026年10月28日取得)です。募集対象はフリーランスと正社員の両方でした。
創業当時の事情も補足します。案件はいくらでもあり、足りなかったのは人材でした。筆者にはSES営業の経験があり、案件は取れたといいます。詳しくはSES営業で案件は取れた、足りなかったのは人だったで書いています。
見ていた3点は、どれも技術力の評価ではなかった
面談で見ていたことは、本人の言葉で次の3点でした(2026年10月28日取得の運営者本人の記録)。
| 見ていたこと | 落選につながる裏返し |
|---|---|
| 1. 調べれば分かることを調べてきているか | 調べれば分かることを調べていない |
| 2. 弊社のことを調べているか | 応募先の会社を調べていない |
| 3. 質問に対しての回答が適切か | 聞かれたことに答えず、別のことを話す |
いずれも技術力の評価ではありません。見ていたのは、面談前の準備と、面談中の受け答えです。
「落とした人に多かった共通点」も別途聞きました。落とした人に多かった状態も、この3点の裏返しでした。
次の3節では、3点を1つずつ掘り下げます。記録にない判断基準は、この記事では扱いません。
1つめ「調べれば分かることを調べてきているか」:準備の跡を見ていた
1点目は、事前に調べられることを調べてきたかどうかです。筆者が面談で見ていたのは、準備の跡でした。
裏返しの落選理由は「調べれば分かることを調べていない」です。
ここで重要なのは、技術力を測っていたわけではない点です。調べてきた人かどうかを見ていました。
筆者の経験では、事前に調べてきた人は、面談の話が具体的になりやすいと感じています。判断ではなく、あくまで筆者の感想です。
記録には、どの項目を調べるべきかという一覧はありません。この記事では、一覧や台本は示しません。
2つめ「応募先の会社を調べているか」:Java特化のSESに、経験言語の違う応募が集まっていた
2点目は、応募先の会社を調べてきたかどうかです。ここでは、筆者の会社の状況を例に説明します。
筆者の会社は、Javaに特化したSESでした(2026年10月28日取得の運営者本人の記録)。一方、実際に応募してきた人材は、フロント系・Ruby系が多かったといいます。自社の専門と、応募者の経験言語がずれていたわけです。
この状態は、求職者側からは見えにくい構造です。応募者は、どの言語の会社を求めているかを、必ずしも知る機会がありません。
ただし、経験言語が合わないことは、面談の落選理由として決定的ではありませんでした。Javaの経験がなくても、やる気がある人は採用していました。採用した人は、本人の案件や、取引のある会社の案件に入れています。
筆者の判断では、見ていたのは言語の一致ではありません。応募先を調べてきたかどうかです。ただし、これは筆者の会社での状況であり、他社でも同じとは限りません。
3つめ「質問に対しての回答が適切か」:面談中にしか見えない点と、確認できなかったこと
3点目は、面談中の受け答えです。裏返しの落選理由は、聞かれたことに答えず、別のことを話す場合です。
1つめと2つめは、面談の前に準備してきたかどうかが分かります。一方、3つめは面談の中でしか見えません。その場で何を聞かれ、どう答えたかが、そのまま判断材料になります。
ここで注意すべき点があります。技術力を聞いて答えを評価していたわけではありません。あくまで、聞かれたことに適切に答えていたかを見ていました。
一方で、今回の記録には確認できなかった項目もあります。正直に書きます。
- 逆質問で評価が上がった、または下がった例は、記録に記載がありませんでした。
- フリーランスと正社員で基準を変えたかどうかは、記録に記載がありませんでした。
- 服装、オンラインか対面かの扱いについても、記録に記載がありませんでした。
受ける側から見た面談の流れは、フリーランスエージェント3社の面談で聞かれたことで別に書いています。あわせて読むと、受ける側と見る側の違いが分かりやすくなると思います。


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